色から音へ

 かぜグループでは、ホウ砂と洗濯糊を使ったスライム遊びが人気です。赤、青、黄色の粉絵の具を混ぜ合わせ、自分だけの配色を楽しんでいます。

クローバ組が中心となり、年下の友だちに作り方の手順や分量などを傍に付きながら伝えています。時には、何色のスライムを作りたいのか尋ね、どの粉絵の具を使ったら良いのかアドバイスするなど、まるでスライム作りの先生です。
赤と青の粉絵の具を混ぜ合わせて紫色にすると、『ブドウ味ゼリー!』と、まるでブドウの香りか漂ってくるかのような出来栄えに、鼻を近づけて匂いを嗅ぐほどです。


 絵本に出てくる水あめや桜餅を作ってみようと、粉絵の具の分量を調整してみたり、ボンドを混ぜてお餅のようにしてみたり実物に近づけることも楽しみの1つのようです。また、同じ色の粉絵の具を使っても、分量や混ぜる材料が違うと、出来上がりに変化が生まれることにも驚いたようです。“よるのわがしやさん”に登場する、イチゴ大福をスライム作ってみると、想像以上に絵本と同じようにでき、自然と笑みがこぼれます。

 粉絵の具が色水遊びにも興味が広がりを見せ、その後水時計作りへと発展しています。ペットボトルを連結させるために、友だちと協力して慎重にペットボトルの口にホースをねじ込みながら入れていき…


完成した水時計を耳に当て、コポコポと流れ落ちる水の音に耳を澄ませ、暑い日は、水時計から聞こえてくる水の音で、『水の中にいるみた~』と、涼をとる子どもたちです。

 自分たちが作ったスライムや水時計を通して、感触を楽しむだけでなく、水の音や流れ落ちる様子に癒されているようです。子どもたちの発想を遊びに取り入れ、楽しめるようにしていきたいと思います。