集大成!

 4月からキャンプごっこやキャンピングカー作りを楽しみ、秋の遠足でBBQを体験したことで、『今度はキャンプ飯を作ってみたい!』へと興味が広がっているもりグループ。スープやカレーライスなどのメニューのアイディアがたくさん上がり、中でも『園庭で作って食べてみたい!』という声が一番多かったピザを作ることになりました。

 トッピングの具材を考える中で、『好きな食べ物ある?』『野菜で苦手なものがある人~?』と、友だちを気に掛ける姿もあり、”みんなで”という子どもたちの強い思いが伝わってきます。

 また、焼き方について『網の上で焼くだけじゃ、(片面しか焼けず、具材が落ちてしまうため)ひっくり返すことができない』『(ピザを上からも下からも焼ける)オーブンがほしいけど、外だと使えないし…』と子どもたちなりに考えます。そこで、自分たちでも焼ける方法を調べ「段ボールで作る手作りピザ窯」を発見!早速作ってみることにしました。段ボールの内側全面にアルミホイルを貼る際には、燃えないようにと、隙間無く仕上げます。最後に網を乗せるために針金を張り、炭を置くためのアルミバットを設置して、「手作りピザ窯」の完成です!

 前日には食材の買い物を済ませ、準備万端で迎えたクッキングの日!『作った窯で、本当にピザが焼けるのかな?』『食べるの楽しみ!』とドキドキワクワが止まりません。まずは、生地の上に、トマトソース、マッシュルーム、ソーセージなどをトッピングします。

 ピザを焼くためには、熱々の炭がなくては焼けません。その点、もりグループの子どもたちは、遠足のBBQでの火起こし体験が活き、風を当てる団扇の仰ぎ方や、燃えている炭の見分け方はお手のもの!マッチで火をつけることにも挑戦しました。

 炭を熱くすることに成功し、ピザと共に窯の中に入れます。自分たちで作った窯で本当にピザが焼けるのかと、子どもたちの視線が窯に集まります。


 煙が上がると『え?焦げた?』など焦りの声も聞かれますが、窯の隙間からほんのりピザの匂いが漂ったり、段ボールの窯が温まっていたりすると、『焼けてるかも~!』と一気に期待の声に変わり、20分程経って窯を開けてみると…。見事にチーズがとろけ、ほんのり焦げ目のついた美味しそうなピザが完成していました。

 自分たちで作った窯で焼いたピザを皆で味わい、最高の笑顔で溢れてました。
 この一年間「キャンプ」への興味を中心に遊びを展開し、キャンピングカー作りやキャンプごっこでイメージを形にする楽しさや、BBQやピザ作りを体験することで本物を味わってきました。イメージの世界で遊ぶごっこ遊びから「本物」に触れることが遊びへと変化し、ときには予想外の”失敗”もありましたが、その都度「どうしたら良いか」と考える力や、とりあえず試してみる行動力が育まれています。何よりも”ドキドキワクワク”を満喫していたことが伺えました。
 これからも、”やってみたい”という好奇心を支えながら、子どもたちと一緒に活動を楽しんできたいです。