思いを乗せて!

 ひかりグループで作った大きな船を、本当に水の上で浮かばせたいと、日々作戦会議を重ねてきました。まずは水がある場所探しです!


 中野区内で、水がある施設や公園を探そうと決め、家で調べたり行ったことがある公園を思い出したりしながら、いくつかの候補地に絞っていきます。歩いて行けて広さがある場所ということで、浮かべ先はせせらぎの里公苑の水辺に決まりました。
 次に大きな船をどうやって運ぶか問題が浮上しました。みんなで力を合わせて持って行く!と決めたものの…

思いが詰まりに詰まった船はなかなかの重量で、1歩進むたびに傾いていきます。そこで、保育園にある台車の活用を提案すると、乗せ方を考るため試してみることになりました。

 園庭で実際に積んでみると、安定感があり「うん!これなら行けそう!」と、みんなの”船を浮かべたい”願いに、また1歩近づきます。
そして、いよいよ作戦当日!公苑を管理してる方に許可を取り、みんなで交代しながら運びます。


公苑に着くと、水辺へと一目散に駆け寄り、いよいよ出航です。協力しながら、ゆっくりと船を水に浮かべていきます。


 手を離れた船は、ゆっくりと水面を進み「浮いた!」「すごい!船、進んでるよ!」と、興奮した様子の子やじっくりと船の動きを観ている子など様々です。しばらく水辺に浮かぶ船を観て、「作って良かったね…」と、じんわり思いを噛み締めていました。

 これまで、制作を通して自分を表現することを楽しんできたひかりグループ。自分ひとりでは、こんなに大きな船は作れなかったかもしれないと、船作りを通して、友だちと協力することや思いを伝え合う経験をたくさんしてきたと振り返ります。これからも自分の良さ、相手の良さを認め合いながら、同じ目的に向かって進む面白さや達成感を味わえるように関わっていきます。